中華マイク BM800改造

 ずいぶん前にこちの記事を拝見してまして興味を覚えてました。
ほんで昨年の暮れについにポチしてしまったのです。
というのも1380円で出て
たのでこれなら失敗しても諦めもつくやろと。しかもこのマイクBM800どころか
正真正銘「無印」でして物が届くまでは半信半疑でした。

右のマイクがそれ、中国製です。無印で前後ろが分からないのでコールサインシールを
貼っておきました。

 ほんで、まずは音を聴いてみると、記事にあるように確かにS/N比がすこぶる悪い
動作はちゃんと48Vのファンタム電源を印加してます。オーディオインターフェイスは
RolandのQUAD-CAPTUREというやつで、まぁ、その道ではまともなやつと思う。

次に中身のチェック

基板はこんな感じで、先の記事とは微妙に違いはあるが、ほぼ同じで、マイクエレメントも
同じでした。

で、パターンを写真に撮ってチマチマと回路図を起こす作業に入ります。
できた回路図がこれ

まー、汚い手書きですがご容赦を!
入力段はJ-FETのソース接地、次にバッファを通して、正相と逆相の2つの信号を作り出す。
ここには若干の?フィードバックがかかってます。

キャノンコネクタの2,3ピンには48Vのファンタム電圧が来てます。
これをVE3,4を介してDC分だけ電源回路へもっていって、ここで安定化電源を作ります。
9.6VのツェナとNPNの単純なリニアレギュレータです。出力電圧は8.58Vでした。
回路図の〇で囲った数値は実測のバイアス電圧です。

先のバッファを介した信号は、VE3,4のベースを駆動してエミッタへ運ばれますが、
この回路はエミッタフォロアとみるのが妥当なんでしょうね。
当然、電源回路へ行く電圧源も揺れてます。そのあとで安定化してるんで問題はありません。

さてさて、先の記事を参考にさせてもらって改造に移ります。
が、その前にちょっと動作をシミュレーションで確かめてみます。

上がオリジナルの回路で、下が入力から出力までの周波数特性です。
まー良くできた回路です。20Hz~20KHzまでほぼフラットな特性になってます。
最もマイクエレメントの特性がどうなってるか分からないのでこれだけで良し悪し判断は
できません。回路としてはOKOK。

S/N比改善のためにツェナーダイオードを抵抗に変えますが、先の記事では5.6KΩに
するとあります。シミュレーションで試してみるとオリジナルとほぼ同じ出力電圧にするには
7.5KΩぐらいになったのでこちらを信じて部品交換。
改造後の回路です。


実際は順番に動作確認しながらやりましたが、まとめて説明すると。
番号は回路図に対応
①ツェナーダイオードを外して7.5kΩに変える、出力電圧は8.1Vになった。
②電源出力に100uFを追加、これは先の記事にはなかったがオシロで波形みるとちょっと揺れてた
ので追加した。100uFにしたのは手持ちがこれしかなかったから。10uF程度で十分と思う。
③入力段をソースフォロアに変更、これは記事のとおりだが抵抗は3kΩにした。
④コネクタの2、3ピンを入れ替え。これは記事のとおりですが、意味はよく分かりません。

ほんでこちらもシミュレーションしてみる。

当然この計算で微妙な音の違いは判りませんが、周波数特性に変化がない事は
確認できた。フラットな部分のゲインは約6dB下がってます。これは入力段をソース
フォロアにしたためです。

で、改造後の基板はこんな感じ

まぁ、あり合わせの部品を使ったんで美しいとはお世辞にも言えない。まぁええやん。
お遊びなので。

で、一番肝心な音はどうなんや?ですが、手持ちのコンデンサマイク(冒頭の写真)
STC-3Xと改造後のBM800を並べて同時録音した音がこちらです。
エフェクターは一切入ってません、レベルはだーいたい同じになるように合わせました。
ギターのチューニングがずれてるのはご愛嬌ということで、、、


さて、結果はどうでしょう?
ちなみに両者の価格差は34kぐらいあります。勿論STC3Xが高い!
これなら中華マイクで十分かも・・・
音の専門家ではないので微妙な差は私にはわかりません。
ほな、

参考;
BM800回路図.pdf
LTSpice Model (BM800.asc)

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2 Responses to 中華マイク BM800改造

  1. zizi のコメント:

    もあいさん、こんにちは!

    BM800・・・2本あります(笑)
    そして自分もSHINさんの記事を見て、とりあえず
    「ツェナーダイオードを即刻削除、代わりに5.6kΩ(1/4W金属皮膜抵抗に変え」という
    部分だけでもやってみようと、金属皮膜抵抗だけは買ってみたのですが
    どう交換すればわからずに、そのまま1年以上放置しております(^_^;)
    いずれ挑戦するぜ!とは思っておるのですが・・(笑)

  2. もあい のコメント:

    ziziさん
     コメントありがとうございます。
    BM800は遊んでみたくなるマイクですよね、SHINさんの記事の影響で。
    失敗してもそんなに悔いは残らないし、、、
    ボクは金属皮膜抵抗は使いませんでした、そこまでの拘りはないのです。
    別の記事で紹介しましたが、この後このBM800はマイクエレメントをクリスタルに
    替えて使っています。

     ツェナーの交換はそんなに難しくないと思うので、その気になるかどうかが
    問題でしょうか?気分次第で自由にできるのも趣味ならではですね。

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