凝りもせずダミーロードを作ってみた。

 いえね、何年か前にダミーロードを作ってはみたものの、なんか今一なので
再度挑戦してみた。先の記事で1K6/Wの水冷アンプを作ったときにもっとええ
ダミーロードがあればなぁ、と思った次第でして。
何があかんかというとパワーを食わしてると缶の中のオイルの上の方だけが
アチチになって底の方はひんやりしてるという状態、時々手でゆっさゆっさと
オイルを撹拌する始末でして、、、

こんなのを使ってみることにした、50Ω 250Wてほんまかい!!!大きさは3cm x 1cm

まぁ、勿体ぶってもしかたないので出来上がりから

油をラジエータに循環させて空冷します。ここは先の1K6/Wと同じ構成にした。

 

50Ωを3パラにして、さらにそれを3段シリーズ
250w x 9 = 2250w そんなわけないわな。

 

カンカンの蓋に取り付けた。
抵抗ブロックの一番上の△帽子みたいなのは、ここでオイルを分散させて流れを良くする
ちょっとした工夫、どれほどの効果があるかは知らんけど。

 

缶の中身、ポンプは1K6/Wのときの約2倍の容量にした。
底から吸って上へ行ってラジエータを通って、また底へいって底の中心から上に吹き上げる

 

ラジエータ周り、温度計も余ってたので付けておいた。

 

ここからが難儀でした。
中に入れる油ですが、1K6/Wの時に使ったシリコンオイルは流石に高いので、安価なもの
はないかと密林で探したらこんなのがありました。

ラベルの ISO VG 32というのが粘度規格だそうで、これぐらいで行けるかなぁと安易に
考えてましたが、、、


まず、水道水でやるとこんなに勢い良く吹き上げてくれました。
それがこのVG32では、

こんなひょろひょろ、全然あかんやん、ということで

VG10というこんなのを見つけました。32よりは高いんやけど。

これなら大丈夫そうです。
最初にケチったおかげで返って高く付いてしまった。それでもシリコンよりは安いですが。

 
 おまけ、

これが歴代ダミーロード
 右が大昔AMERITRONで仕入れたやつ、ペラペラのカンカンで表面はさびさびで真っ黒
でもよく活躍してくれました。

 左は何年か前に作ったやつで中にはエンジンオイルが8Lほど入ってて一応下からファンで
送風できるようにしてあるが煩いだけで殆ど冷えません、しかも重い、これら両者ともオイ
ルの上の方だけがアチチになります。デカけりゃええというもんやあらへん典型!

 で、真ん中が今回作ったやつ、重さ大きさも手ごろオイルはまんべんなく温もります。
1kw投入してみましたが30秒ぐらいはへっちゃらでした、それ以上でも多分大丈夫
アンプの方が心配。

 

忘れてました。SWR特性ですが、
オイルなしがこんな感じ

 

オイルありでは、

オイルありの方がいい結果になった、144MHzぐらいまでは何とか使えそうです。
ほな、

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凝りもせずダミーロードを作ってみた。 への3件のフィードバック

  1. JA3RAF のコメント:

    私が今使っているダミーロードも抵抗体下部設置の自然対流型です。
    1kW位では、若干暖かくなる程度。
    昔使っていた、三協特殊無線のは、鉱油に漬けても、多分ダメだと思うので、
    未だに缶の中は油無しです。

    ついでに記しますが、ダイナトロン効果対策用の安定化電源は、無線と実験別冊
    1978年6月号に、私が記事書いてます。但し、回路定数に誤植があるので、
    御使いになる際は訂正して下さい。回路図は正しい。

  2. もあい/jf3ipr のコメント:

    どうもです。
    RFを整流して、というアイデアは僕も脳裏をかすめましたがなんかややこしそう
    なのですぐにスルーしました。

    抵抗体を底に置くだけでまんべんなく温まるんですね。
    うちのはそんな感じじゃなかったような。

  3. ji3kdh のコメント:

    素晴らしいですね。もう少し(容量・時間とも)負荷をかけてもかなり余裕がありそう。
    次の目標は、せっかくですからその1kWを整流してポンプとファンの電源に! (あほ)

    我が家の自作オイル漬けダミーは単に抵抗体を下の方に置きまして、一応自然対流でまんべんなく温度が上がるようになってます。

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