修理シリーズが続きます。
自称「リニア壊し名人」の異名を持つわたくし、
先の1.5K-FAが壊れているときにピンチヒッターでお出まし願ってた掲題のアンプ、
これも使ってるうちに「お前の電波おかしいぞ!」という親切なご指摘を受けまして
使用を控えておりましたが、1.5K-FAの修理が完了したので今度はこちらです。
今は亡き東京ハイパワーのHL-1Kfxで公称500WのHFリニアですが、到底500Wは
出なくてせいぜい400Wがいいところです。
まず、7MHzのSSBで送信しなががら、別のTS-480でモニタしてみると
なんか音が濁ったようなひずんだような音声で聞こえる。
やっぱりなんか変!
で、ケースを空けていろいろチェックにかかりました。
1.受信時、送信時のバイアスは正常か?
受信時が0.5V、送信時は3.3Vぐらいで正常
2.アイドリング電流は正常か?
このアンプMRF150パラプッシュ構成で1個づつの電流を計るのはちょっと難し
そうなので2個づつ測定、それぞれ330mAで1個あたり165mAで正常と思われる。
3.ドレイン電圧Vdは正常か?
これもプッシュとプル側別々に給電されていて、無負荷では52Vぐらい
送信時は48Vぐらいで正常と思われる。安定化してない電源です。
4.各ゲートのドライブ信号は正常か?
7MHzのRTTYモード(シングルトーン)で波形を観測したところ、あまり綺麗
な信号とは思えないけどまぁ正常ぽい。
5.出力波形は綺麗か?
これもフィルタ回路を通る前の信号はそこそこ綺麗
6.パワー基板を外して配線をチェック、このとき4つあるMRF150のうち1つの
ネジが緩んでいたように思う。しかし問題なさそう。
グリスを塗りなおして再組付け。
どうもおかしそうなところは見当たらないぞ。
ということで再度7MHz SSBで送信してモニタしてみると、
ん、おかしくないぞ、治ってるような気がする。狐につままれたか!
分解掃除をしたために何かが正常に戻ったんかな?
試しに7MhzでCQしてみた、5局ほど交信してレポートをいただいたが
特に問題ないということでした。
なんか気持ち悪いけどこれで完了としておく。
予備機なので当分お出まし願うことはありませんが、、、
ほな、