HL-1K/6 改良委員会(1)

 委員会のメンバーは私一人ですが、多くのコメントを期待してます。

 今は亡き東京ハイパワーのHL-1K/6、もう40年ぐらい前に発売になった
50MHzリニアアンプで、4CX250Bセラミック球2本からなる代物。
公称500W出力を謳ってるが先のHL-1Kfx同様400Wがいいところです。
このアンプをぼつりぼつりといじってみようと思っております。

なんで今更!感満載ですが、、、

 最近はやりのFT8でこれを使ってみるとですね、

こんなスペクトルでして、こりゃぁ周辺から非難GOGO嵐必至のとても綺麗!な電波で
あることが発覚したのです。

ちなみにCW信号をIC7300のウォーターフォールで見てもらうとこんな感じ

綺麗とは言い切れないが許容範囲と思われる信号に見える。
これはなんとかならんか!と興味が沸いてきたので少し調べてみました。

 

まずはスクリーングリッド電圧

縦軸は100V/divです。
電圧が高いところは受信時、低いところは送信時で、それぞれ約400Vと360Vぐらい
4CX250BのAB1級動作のSG電圧は350Vとあるのでまぁ上出来です。
Ipは0.45A、Epは2kVぐらいでシングルトーンドライブです。
このSG電源はブリーダ抵抗でダイナトロン対応をしてますが安定化はしてません。
シングルトーンなので綺麗に見えますがSSBならガタガタ変動してると思われる。
FT8はほぼシングルトーンなので比較的安定してると思うがこのSG電源の挙動が
電波の質にどの程度影響してるかなんとも言えない。

 

 次は、プレート電圧

縦軸は500v/divで上記同様の動作環境
高い電圧は受信時で約2.4kV、下がったところは送信時で約2kV、出力は400W弱
送信時の電圧はもうちょっとほしいところですが、トランスの性能限界なのか?
ちなみに元電源はAC200Vでやっています。

 

 次はコントロールグリッド電圧(バイアス電圧)

縦軸は50v/divでGNDは上から2つ目
受信時は約-140v、送信時はー60V、モードはSSBで送信波形に少しジャミジャミ出てる
ところは音声で変調をかけたところ。バイアスが不安定ということはないようだ。

 ここまで見て明らかに電波の質を悪化させるような症状はみられないと思うが
どうでしょう?
4CX250Bのリニアリティーが所詮こんなもんということならこれ以上は期待できないと
なりますが、そのあたりの知見はありません。
出力同調回路のQをもっと大きくするとか考えられますがなんとなく違うような・・・

 今回はここまで、
とりあえず次はSG電源の安定化を考えてます。
ほな、

カテゴリー: 無線 パーマリンク

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